現在、エフデックには炭そ病についての相談が急増しています。
育苗中に炭そ病が多発した場合は、定植にとても大きな不安がついてまわります。
発病が確認できる苗の廃棄処分はもちろんのこと、発病株周辺の親および苗にも気を配る必要がでてきます。
苗の枯死は、ランナーや葉柄の病斑に形成された胞子が雨のしぶきなどに混じって飛散し、托葉の部分からクラウンを侵す為におこる。
したがってランナーや葉柄の発病を防ぐ事が先決で、苗が枯れ始めてから防除しても手遅れである。
(出典)
病害虫百科 社団法人 農林漁村文化協会
このことからもわかるように発病後の苗及び親株は回復することはありません。
感染が疑われる苗は迷わず処分することが定植後の感染拡大を防止する最善策といえます。
定植圃場における炭そ病感染拡大の原因のひとつに窒素過剰があげられます。
最近でこそ、元肥としての肥料分を減らして肥料過多を防ぐ傾向にありますが、毎年施肥設計のとおり元肥を入れ続ける圃場もあります。
過剰塩基によりECが高くなり、イチゴの根張りを妨げます。
太陽熱消毒をする圃場などでは、ハウス天井ビニールをはずすことなく圃場が雨に打たれることもほとんどありません。
これは、土中に過剰に蓄積する過剰塩基を地下に流亡させることができないことを意味しています。
肥料分が過剰に蓄積している圃場にさらに元肥を投入します。
根は水分と肥料分を求めて地中に深く伸張していきます。
肥料分が根周辺に多量に存在することにより、それ以上根を伸ばす必要はなくなります。
そうして定植後の株は地上部ばかり大きくなりグラつきやすいものになります。
収穫終了後の土を土壌分析で調べることは必要ですが、できれば定植前の土も調べておくと安心です。
なんらかの必須要素が過剰であることはよくありますが、それを把握しておくことで追肥をする場合など肥料成分の調整が行いやすくなります。
いちごの不調、病気にはすべて原因があります。
それに対処する為には、これまでの栽培履歴、施肥状況を確認しておくことが大切です。
未熟な有機物を多く投入したような場合には根がガス障害でやられることもあります。
毎年作っているイチゴでも年によって天候や栽培環境は異なってきます。
土の状態も一定ではありませんので、少しでも安定させる事が重要です。
エフデック農産開発で製造するグリーンタイキは土の電気バランスを整えます。
グリーンタイキは土壌改良資材なので、何度も何度も施用する必要はありません。
基本的に定植前に一度全面散布を行ってからは収穫最盛期まで間隔をあけます。
(定植後の徒長、窒素過剰には薄い倍数で施用する方法があります)
このグリーンタイキ処理で土中の過剰窒素分を一時的に抑え、イチゴの根に勝手に入っていくのを防ぎます。
これは徒長や窒素化合物の過剰害である「病気への抵抗性の低下」を防ぐことに結び付きます。
使用法そしては定植前(元肥施用前)に圃場全体にじっくり散布します。
グリーンタイキ20L入り(21,600円)で1~2反分の土壌処理が可能です。
圃場により土の状態も異なりますので、使用法の詳しい説明はお電話にで直接対応しております。
土壌処理用に特化したグリーンタイキSP(32,600円)という商品もございます。
毎年炭そ病がでている圃場や、育苗中の苗が発病しているような場合はお気軽にご連絡ください。
一緒に対応策を検討していけたら幸いにに存じます。