合鴨農法うまくいくコツ1(ヒナ注文編)

 

ずいぶんと立派なタイトルですが・・・。うまくいくコツというより、これまでのしくじりの数々を集めた失敗集と思ってください(笑)

こんな失敗をしなければうまくいくんじゃない?という記事です☆ご参考まで。

ヒナの注文

まずは合鴨のヒナを入手する。

私はいつも土壇場になって注文する為、毎回注意されている。2~3か月前には注文を入れておくとよいでしょう。

直前に注文しても最悪、合鴨ヒナがいないということも十分あり得る。(私は今のところ運良く毎年買える・・・笑)

早期注文。これは基本中の基本だ!

ちなみは私は(有)ツムラ本店より合鴨のヒナを購入してます。ググってください。

1羽 680円(税込)送料は2500円(1梱包30~40羽位まで?詳しくわかんない)

決済方法は現金書留しかないらしく、これもやや面倒だ。書留手数料も高い。

佐賀県の西濃運輸 鳥栖支店までしか送れないらしく毎年引き取りに行く。結構手間。

ついでに鳥栖プレミアムアウトレットに寄ってコロンビアで買い物してくる(笑)

せっかく高速道路使うんだから、トンボ帰りじゃもったいないよね。

積み上げて計算すると1羽1000円くらいになっちゃいます。

(近県に安い所もあるのですが…。初めての所はどうしても不安なので)

 

合鴨ヒナ受け入れ当日は砂糖水を持参し、受け取り後すぐに飲ませます。

当日はエサを与えず砂糖水だけ飲ませるようにします。

私の場合、翌日からの飼料は市販の養鶏飼料を使っています。

放鳥の数について

10a当たり20羽位が平均数だと思います。

飼育中に、毎年何羽か死ぬので1~2羽 減と思っておいたほうがいいでしょう。

手厚く飼育してもあまり良いことはないような気がするので、最近はあまり保温もしていません。

保温電球を使って暖めてあげてた時期があるのですが、田んぼに入れてからの致死率が高いように思います。

私は10aに15羽くらいでちょうど良いと思っています。

5aに7羽。この数字には実績があり、田んぼに投入するタイミングさえ誤らなければ十分すぎます。

投入後1週間以内には草(ノビエ)が全く無くなり、その後はコナギを食べつくします。

そのままエサをやらずに放置すると合鴨が餓死します・・・。

 

そして後半は鶏用の飼料を喰いまくります。

エサを与える前に口笛を吹くようにすると寄ってくるようになります。可愛いです。

 

~雑草がほぼ無くなった後は~

草が無くなると田んぼの虫をひたすら食べてくれます

フンをしてくれます(肥料効果)

株元をつつき、稲の生長を促してくれます

中耕しながら泳ぎ、土中に酸素を供給してくれます

地域の人たちの目を楽しませてくれます

中干しナシでも秋には田んぼが固まります

 

合鴨ヒナ導入日決定

合鴨ヒナの導入は、田んぼに放す日から逆算して注文します。

私の場合、

田植え予定日 2016年6月19日

なので田植え後5~6日後までには投入したい。

ちなみに田植え直後(稲の活着前)に入れると浮き苗やいたみが生じるので、せめて田植え後丸3日経ってからにしたほうが無難です。

実際に合鴨ヒナを田んぼに投入したのは6月25日(田植えから5日後)である。

そして生後間もない合鴨のヒナがこちらに到着したのは6月14日(6月10~11日産まれ位?)

到着から田んぼに放すまで11日間。早っ!

2016年データ

6/14 着 飼育開始

↓ 中4日間

6/19 田植え

↓ 中5日間(最適)

6/25 合鴨ヒナ投入

 

2015年データ

6/13 着 飼育開始

↓ 中7日間

6/21 田植え

↓ 中11日間(アウト)

7/3 合鴨ヒナ投入

なんと20日間も飼育している!

放鳥が遅れた理由はまた後ほど。

 

飼育期間は長ければ良いというものではありません。

なるべく早く外気に慣らし、泳ぐ練習をさせることが大切です。

泳いだ後は陸地に上がり毛づくろいを始めます。この毛づくろいをする際に羽に油を塗り水を弾くようにしているらしいです。

練習をさせずにいきなり田んぼに入れると、溺れる奴、びしょ濡れになる奴、立ち尽くし一歩も動かない奴が必ず出てきます。

すぐに保護してドライヤーで乾かし保温電球で暖めてやってください。その後、半日程度は砂糖水を与えて回復を待ちます。

様子を見ながら数日飼い、泳ぐ練習を経た後、再度田んぼに戻します。

合鴨除草は完璧?

合鴨農法はとっても楽しい素敵な農法ですが、放鳥の数とタイミングを間違えると米の収穫はほぼゼロと思ってください。

合鴨農法で失敗した10aの田んぼで収量はくず米60kg。もう笑うしかありません。

ノビエは頑張って取ればよいのですが、本当の脅威はコナギ。

コナギが繁殖しだしたら、ひとまず大きく深呼吸をして思いっきり青ざめてください!

ガンズメをかけようが、チェーン除草しようが、竹箒を引こうが、アイガモンを使おうが水草カッターをかけようが、米ぬか振ろうが全く太刀打ちできません。

上記全て試しましたが、結果的にすべて効果ナシ。

コナギの生命力と再生力は半端じゃありません。

米をどうしても収穫したい場合は、さっさと合鴨を引き上げて除草剤を使ったほうがよいと思います。

大きくなったコナギに効けばの話ですが。

 

次回は「合鴨農法うまくいくコツ2 ヒナ到着~飼育開始編