ほんのひと手間で差がつく!袋詰めの気配り(インゲン編)
内容即わかりポイント ◎ へた部分を揃えて並べ輪ゴムでまとめる
◎ インゲンマメがぴったり入る袋を用意
◎ 「手に取ってもらう事」が最重要!
◎ 激売れの連鎖を作る!売れ残りゼロへ
直売所には多くの生産者が野菜を持ってきます。
生産者は違えど、同じ野菜が大量に陳列されていることが多いはずです。
そんな中で、お客様に真っ先に手に取ってもらえる野菜にするためには「ぱっと見」を美しくする事がとても重要となります。
例えばインゲンマメ。
写真のようにあまりきれいとは言えないインゲンマメの場合、長さや曲がりの有無を揃えて詰める事でとても美しく見えます。
普通に詰めると以下のような感じ。
私はこんなにザツに詰めることはありませんが、直売所ではよくみる光景です。
インゲンマメ自体がきれいなら、これはこれでよいとも思います。
でも、ほんのひと手間かけるだけで随分と印象は違って見えます!
最初にきれいで長く傷の無いものを選び、ヘタ部分を揃えて並べます。
その上に、曲がりのあるものは曲がりの方向を揃えて並べます。
短いものや小さいものもある程度まとめて並べて置きます。
輪ゴムでまとめます。
そしてインゲンマメにぴったりサイズの袋を用意し詰めます。
この点は意外に見過ごされがちですが、とても重要なポイントです。
上記のテキトーに詰めたインゲンマメには少し大きめの袋を使っています。
袋が若干大きい事で商品が斜めに入り、空白のスペースが目立って見えます。
それに比べ下記の写真の包装では空白部分が少なく、量が多く見えます。
量はどちらも同じ100gなのですが、手に取って重さを比べた時にコンパクトにまとめたほうが重く感じます。
さて、店頭で実験を行いました。
テキトーに詰めたもの、きれいに詰めたものを同じだけ用意して並べてみました。
お客様に紛れてしばらく様子を見ます。
結果は歴然。
きれいに詰めたものから真っ先に売れていきます。
どうせ全部売れるんなら全部テキトーでもいいんじゃないの?と思います?
違うんです。
何を言わんとしているかというと、他の生産者との「差」をつけるということなんです!
「同じ時期に同じ野菜が大量に並んだ時」、圧倒的に差が付きます。
一人がある商品を手に取り眺めていると、その光景を見ている別の人が同じ商品を手に取ります。
一人が商品をカゴに入れると、また別の誰かがカゴに入れます。
激売れの連鎖は止まりません。
そしてあっという間になくなります。
最大のポイントは「手に取ってもらうこと」
この1点に尽きます。
そうして持ち帰り(売れ残り)のロスを限りなくゼロにするのです。
私はなるべくお客様が多い時間帯に出荷に行くようにしています。
お客様とお話しできるし、顔も売れる。
そして自分の商品がカゴに入るまでのプロセスをじっくり観察することができる。
ほんの少しの手間と気配りで販売数に差が付きます!
今すぐ実践してみてください!
※価格ラベルを貼るときは、もちろんきれいなインゲンマメを並べた側にね(笑)